インターネットの使い方
−インターネットを安全に使っていくために−

インターネットを安全に使っていくために

インターネットの便利さときけんさ

 インターネットとは、世界中のコンピュータをつないで情報をやりとりできるしくみです。世界中のいろいろな人たちの発信する情報を受けとったり、逆に自分が発信する情報を世界中のいろいろな人たちに見てもらったりできます。はなれた場所にいる人どおしが話しをしたり、相談をしたりすることもできます。また、インターネットをとおして買い物をしたり、映像をたのしんだり、ゲームをしたりということもできます。

 インターネットはとても便利で、楽しいところなのですが、中にはその便利さをとても悪いことに使おうとする人たちもいます。自分じしんがはんざいにまきこまれたり、自分がしらないところで誰かが自分になりすまして悪いことをしていたり、というこわい事件もおきています。

 ふだんの生活では自分が何かを言う場合、目の前にいる人たちに伝えます。インターネットでは、何かを発信すると世界中の人たちがそれを見ることができます。自分が想像もしていない広い範囲にとても速いスピードで広まってしまうこともあります。軽い気持ちで書いたひとことがひとを深くきずつけることになったり、あるいは自分じしんが見知らぬおおぜいのひとたちからせめられたり、悪口をいわれたりということになったりすることもあります。

 また、インターネットでは一度情報が広まってしまうと取り消しができないこともおぼえておきましょう。自分が消しても、だれかがデータをほぞんしていてそのまま広めてしまったりするからです。

 だから、インターネットを便利に楽しく使うためには、気を付けなければならないこと、守らなければならない約束がいろいろあります。また、インターネットを使ったはんざいの手口は、うまく人をだますようなものがたくさんあり、子どもだけでは判断できないこともたくさんあります。安全であることがわかっていることいがいは、かならずおうちの人や先生に見てもらい、相談しながら使っていくことが必要です。

1.個人情報とは

 あなたのなまえ、たんじょうびや年れい、住所や電話番号、また顔写真など、だれか他の人が見たら、それがあなただとわかるような情報のことを個人情報といいます。あなたについての個人情報があるように、かぞくの人や友だち、学校の先生にも、また世界中のあらゆる人にもそれぞれの個人情報があります。

 個人情報はインターネットの上だけの話ではありません。学校ではあなたの名まえや年れい、住所や電話番号などのほか、テストのせいせきや係り、かぞくの名前や年れいなど、さまざまなあなたの個人情報をもっています。なぜならみんながきちんと学校生活をおくり、安心して勉強やいろいろな活動をしていけるために、そのような情報がひつようだからです。

 市役所や区役所ではあなたとあなたのかぞくの情報をもっています。あなたのかぞくが安心して生活していけるようそれらの情報がつかわれています。身近なところでは、あなたが小学校にかよえるようにしてくれたり、いりょうしょう(病院にかかったときのひようをかわりに市役所ではらってくれます)をくれたりしています。

 そのほかにも、つうはんで買い物をしたときに家にとどけてもらうために住所、名まえ、電話番号などを知らせなければなりませんし、プレゼントのおうぼするときは、住所、名まえ、年れいなどのほか、アンケートにこたえたりすることもあります。それらの情報は商品のはいそうに使われたり、よりよい商品を作っていくためのさんこうになったりしています。

 このように個人情報は、わたしたちの生活のいろいろな場面で利用されています。それらの個人情報は、ひつような場合に、ひつような人が使ういがいには使わないようにしたり、関係ない人がその情報を見ることができないよう、きびしくかんりされています。国の法りつでもルールが決められていて、きちんとルールを守らなければ個人情報を集めてはならないことになっています。

2.個人情報をだいじにしよう

 個人情報は、いろいろな場面で必要とされ使われているのですが、悪いことに個人情報がつかわれて、はんざいにまきこまれてしまうこともあります。インターネット上では一度広まってしまった情報は取り消すことができません。だから自分の個人情報が、知らない人たちに知れわたってしまうことは危険なのです。アンケートやプレゼントにおうぼするために、名まえや住所、電話番号を書きこむようなページがあります。このようなページに出会ってもかんたんに自分の情報を書きこんでしまってはいけません。

 インターネット上で、個人情報を集めるためには、
・「何のために個人情報を集め、どのようにつかうのか」
・「だれが個人情報を集めている人(会社)なのか」
・「個人情報をきちんと管理しているか」
・「自分が送った個人情報を取り消してくれる方法があるか」
 といったことをホームページ上で明らかにしておくよう法りつで決められています。
自分の個人情報を書きこまないといけないような場合には、かならずおうちの人に見てもらいましょう。

 また、インターネット上であなたが何かの情報を知らせていくような場合にも、自分の個人情報がふくまれていないか、いったん立ち止まって考えてみる必要があります。また、自分の個人情報だけでなく、友だちや家族の個人情報がふくまれていないかということも良くかくにんしなければなりません。とくに写真などは注意が必要です。写真に写っているのが自分だけでなく、友だちや知らない人も写っているような場合には、自分がのせたいからといってかってに公開するようなことはできません。かならず写っている人にのせていいという許可をもらうようにしましょう。どうしてもの場合には、そこに写っている友だちや知らない人が、誰だかわからないようにボカすなど写真を加工したりする必要があるでしょう。

 ぴーしーず情報局でも、みなさんの個人情報を書きこんでもらうページがいくつかあります。ニックネームのつけ方や、ランキング動画のとり方、作品ギャラリーにおうぼする作品の写真など、おうちの人にかならず見てもらってから送るようにしましょう。

3.インターネットで情報をあつめる

 ぴーしーずの問題カードを作るときには、インターネットで情報をさがすこともひとつの方法です。インターネットではいろんな人が情報を発信していますので、新聞やざっし、広報さがみはらなどにのっていない情報や、地図を見るだけではわからないことなども知ることもできます。

 インターネット上にはいろいろな情報がありますが、さがし方を知らないとなかなかほしい情報にはたどりつけません。おうちの人に教えてもらいながら、まずは「けんさく」という方法でさがしてみましょう。よくつかわれている「けんさく」サービスには、google や Yahoo! などがあります。「けんさく」とは、しらべたい内容をあらわすことばを打ちこむと、その内容をテーマとしたページや、そのことばを文しょうに使っているページなどをさがしてくれるサービスです。「けんさく」では、かんたんに情報が見つかる場合もありますが、なかなか見つからない場合もでてきます。ひとつのことばだけでなく、2つ、3つ…とことばをふやしたり、変えてみたりしながら目あての情報をさがしていく必要があり、こつをつかんで、うまく使いこなせるまでは、なかなか目あての情報にたどりつけないかも知れません。おうちの人や先生などに教えてもらいながら「けんさく」を上手に使えるようになりましょう。

 インターネットで情報をさがす方法で、もうひとつのだいひょうてきなものがあります。「リンク」をたどるという方法です。インターネットのページには「リンク」といって ことば に線がひいてあってそこをクリックするとそのことばにあらわされている内容のページに移動できます。ページの内容をみながら、ほしいと思っている情報に近い内容のページをたどっていくことで、ほしい情報にたどりつけたり、またほしい情報にまつわるいろいろなほかの情報も知ることができたりもします。

4.こんなことに注意しよう

 インターネットでは、だれでもかんたんに情報を世界に向けて公開することができるので、ほんとうにたくさんの情報があふれています。なかには、間違った情報や、うその情報、古くなってしまった情報などなどもあり、ほしい情報が見つかったからといって、それが正しいものとはかぎりません。他のページで書かれている内容とみくらべたり、図書館や学校の図書室などで調べてみることも必要になるかもしれません。

 インターネットでリンクをたどってあちこちのページを行き来していると、買いものをするページやお金をとって情報を見せるページ、また、子どもが見るにはふさわしくないページ、悪いことをするためにぎんこうやクレジットカードの情報をだまし取ろうとするページなどにたどりついてしまうこともあるかもしれません。何かかくにんをしなければ進めなかったり、個人情報を打ちこまないといけないページが出てきてしまった場合には、かならず、元にもどるか、おうちの人に相談するようにしましょう。

 さがしている情報によっては、なかなか見つからないまま、けんさくをくり返したり、リンクをあちこちたどったりしているだけで長い時間がかかってしまうこともあります。熱中しすぎて何時間もパソコンの画面とにらめっこをつづけてしまうと目や頭、体にもよくありません。また時間をわすれてねなければいけないのに気がついたら夜中になってしまう…というようなことにもなりかねません。インターネットはとても便利なめんもいろいろありますが、きちんとおうちの人と相談したり、あらかじめ時間を決めてから始めたりして、あまりそればかりにたよりすぎないようにしましょう。

 インターネットでむだにじかんを使ってしまうより、図書館で本をさがしてしらべる方が早い場合もたくさんあります。本になっているじてんやずかんなどは、実によく整理されて、情報をわかりやすくせつめいしてくれるものです。本には本のすばらしさがあり、インターネットにはインターネットの良さがありますので、じょうずに組み合わせてものごとを調べる方法を身につけていきましょう。

5.しつこいようですがさいごに

 しつこいようですが、インターネットはとても便利であるとともにきけんなこともひそんでいます。少しでもまよったり、おかしいなと思ったら、かならずおうちの人や先生に相談してからすすめるようにしましょう。